釈迦涅槃図 絵解き

お釈迦様が亡くなったのは2月15日ということですが、長野では月遅れの3月15日に涅槃会(ねはんえ)と呼ばれる法要を行うそうです。
今日は善光寺世尊院釈迦堂さんが1年に1度の同寺所蔵の大涅槃図を公開されるということで、小林玲子さんの絵解きを聞きにお邪魔してきました。

涅槃(ねはん)とは、108あると言われる煩悩(ぼんのう)をすべて取り払った悟りの境地の事を言い、お釈迦様が亡くなる時にその悟りの境地に達していたということだそうです。この大涅槃図の中央にはお釈迦様が横になり、周りにはお釈迦様の弟子や神々、王、貧しい老婆、動物たちが描かれていました。
おなじみの阿吽の金剛力士、地蔵菩薩の姿も。なじみのある十二支のお話もでてきました。

大変おおきな絵でそれだけでも十二分に見応えのあるものでしたが、絵解きをしていただくとその1枚の絵のなかにあるストーリーに気づかされます。
歴史に疎い私にとっても難しくなく、会場が笑いで溢れる場面もありました。

最後に、善光寺参り絵解き図制作プロジェクトの説明がありました。今、絵師のOZさんが描いている「善光寺参り絵解き図」で新たな絵解きが創造されるとのこと。

過去の産物を守り継承していくだけでなく、今を残し未来に伝えていくという壮大なプロジェクトは、歴史という言葉の学問的な側面だけでなく今の私たちの生活に密着した部分を教えていただいたような気がします。

あさって3/17(月)18:10~19:00放送のNHK 「イブニング信州」内の『きらり☆旬の人』コーナーに小林玲子さんが出演されるとのことですよ。

  

2014年03月15日 Posted by 1166 バックパッカーズ at 18:08Comments(0)イベント