視察 ~新潟十日町・山ノ家~

年末頃から行きたい宿がありました。
新潟県十日町市松代(長野のかたは“まつしろ”と読んでしまいそうですが“まつだい”)。
2005年に合併されて十日町市の一部となったようですが、松代自体は人口4000人ほどの町のようです。
大地の芸術祭でも有名な場所に昨年の8月にオープンした“カフェ&ドミトリー山ノ家”さん。
経営されている方は東京にデザインの事務所を持ち、週末は松代、平日は東京と“ダブルローカル”な生活をされているとのこと。
私も今は札幌と長野を行き来する身。
“ダブルローカル”仲間として、今後の1166バックパッカーズの動きに対してヒントみたいなものがもらえるのではないか、と思い訪ねてみました。


それほど気温は下がらないけれども、豪雪の町。雪の壁、吹雪。
そんな景色を暖かな山ノ家カフェから、スパイスティを頂きつつボーっと眺める。
こんな時間が過ごせるのもここに泊まる特権なのかも。
この写真はおなじみsakkoさん。


ランチはカレー、パスタ、キッシュのなかから。しっかりした味。食後にドリンクも。
この段階でだいぶまったり。


2階の客室フロアには滞在していたアーティストが残した作品が展示されていたり。
客室もすごくCOZY。アロマのいい香りがほんのりして、奇麗なシーツ。
フローリングも暖房もここちよい。


ちょっとお出かけして、大地の芸術祭を味わう。この写真もsakkoさん。


キョロロのなかにある囲炉裏でおじいちゃんが五平餅やらせんべいやら、大根煮を振る舞ってくれた。まるでじいちゃんの家。(と思いきや、このおじいちゃんが写真集も出している佐藤一善さんという写真家であることが後ほど判明!)


遊ぶ大人たち。前述のおじいちゃんに「大人が乗ったら壊れる?」って聞いたら、「大人が乗って壊れるようなもんに、子供乗せられるか」と言われた。ごもっとも。


松之山温泉に入り、とりあえず山ノ家へもどる。宿って旅先の家だな、と改めて実感。
おかえりなさーい、と言われるとうれしい。
夕方早くからチビチビ地ビールを頂きながら仕事。
wifi難民にとっては、オアシス。


夕食を頂いてたら、近所のおじさんたち3名が現れたので一緒に飲んでみる。
「なんだ、松代なんにも見てねーだろ!」と。
明日は〇〇のギャラリーへ行け!だとか、おっちゃんらが案内してげる!だとか、
3月の何週目の週末には芸術祭のこんなイベントがあるぞ!とか、
もうその言葉には土地に対する愛情と誇りがあふれていて、
75歳前後のおじちゃんとおじいちゃんの間のような
(いや、すでにおじいちゃんなのか)年齢にも関わらず、現代アートに対する知識だとか興味だとかが底知れない。

2000年に大地の芸術祭がはじまったとき、松代地方は「やるって、決まったんなら協力するしかない!」とおじちゃんたちもボランティアで関わりはじめたそう。70代の方々にとって“現代アート”って身近ではなかっただろうに、すごいことだと思います。お酒を交わしながらおじちゃんたちが、
「芸術祭に関わっている今が楽しくって仕方がない」だとか「50年生きてきたけど、今日が一番楽しい!!」(25年もサバ読んでる!!)と。
素直に“楽しい!”という言葉を連発するおじさま方につられるように私たちもチョー楽しくなってしまいました。


「お茶のみをする」という意味の“ちゃもっこ”。
この言葉が受け継がれている町では、旅人をも自宅に招き入れてくれる気質がある。
人懐っこいおじちゃんたちからかわいがられている山ノ家も、魅力的な人の連鎖というのか、夜になってさらに輝きをましていました。


きっといつもはお客さんがいない時間にまかないを食べてるんだろうけども、
私たちが一緒に食べましょーよー!とせがんだかいあって、山ノ家とスタッフも一緒にいただく朝食。
できるだけ土地のものを、と作ってくださった朝食は納豆の塩麹漬けがヒット。

名残惜しい気持ちを抑えて、チェックアウト。
大変有意義な場所でした。
長野から近いですし、ぜひ次の旅の候補に。  

2013年02月24日 Posted by 1166 バックパッカーズ at 23:00Comments(0)日々の営み